「自習」ってなんだろう
自習室
塾で自習してきなさいって言われたけど...
そもそも「自習」ってなんだろう?
よし、じゃあ、自習のイロハを伝授しよう!
まず、進研の指導システムの中で、「自習」はかなり重要な位置を占めます。
ここで「自ら学ぶ力」を養うことになるからです。
はじめて自習室を利用するために来る生徒の大半は筆記用具程度しか持ってきません。
学習の材料(問題集とかドリルなど)を持ってこないのが普通です。
ここから「学ぶ力」を作り出す第一歩が始まります。
この段階ではまだ受動的、依存的な学習姿勢(先生が何かをしてくれる)ですから、
決して自習をするということにはなりませんし、「学力」を身につけるには程遠い状況です。
【自習の極意】なるべく手を貸さない
その1
せっかく自習に来たお子さんには申し訳ありませんが、「何をしに来たのか」を確認します。
今日、自習室で学習する予定の内容と目標をきちんと持って自習室を利用してもらうためです。
これはかなりめんどうな手続きですが、学習計画を作るのと同じことです。
やがて、自分は今、何をすればいいのかがわかってきます。
初回は適当な教材をコピーしてあげて、自習室の使い方、学習の仕方をレクチャーします。
その2
自分でやるべきことを決めて自習室を利用してもらいます。
もちろん教材も持ってきてもらいます。
(学校の教材でもいいですし、進研ゼミの溜まった課題を片付けてもかまいません。)
自習で答え合わせが終わり、間違えてしまった問題を解決するのに、参考書が必要な場合は遠慮なく声をかけてください。
解決のための道具はできる限り貸し出します。
自分で調べてみる、というのも「自学力」の大事な要素です。
とにかく私たちはここで、なるべく自分の力で解決しようとする姿勢を要求します。
ですから安易に質問には答えません。それでも自力では解決しない問題も少なからずあるでしょう。
そのとき、はじめて講師は手を貸します。
その3
自習の質を上げるために、自分で解決できるであろうと思われる場合には、あえて質問は受け付けません。
(質問には極力答えてあげたいのですが...)アドバイス程度にとどめます。これは学習者の習熟度を見極めて対応を変えます。
ですから、客観的に外から見ていると“えこひいき”に見えることもありますが、
実際のところ、自分で解決できる子は、質問に答えてもらわなくても解決してしまうものです。
さすがに初めからこんな理想的な自習ができるわけではありません。
この繰り返しを何回も経ていつの間にか自習室を上手に使えるようになり、質問のレベルも高くなっていきます。
そうしたら塾に来なくてもご自宅で勉強できるわけですから、「この子はもう塾に来なくてもいいのではないか」と思うこともしばしば...。
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