成功の秘訣 No.4
結果を先にのばす・・ということ
「結果を先にのばしましょう」
結果を先にのばそう
などと言うと、今まで散々言ってきたことと
何かすっきりとマッチしないと思われるかもしれませんね。
でも、「結果を先にのばす」ことが成功の質を左右することになるのです。
今回は、それがどういう意味なのかを考えようと思います。
前回までは大人の方にとってもお役にたてる話でしたが
今回は子供向けの例でお話を勧めますので
大人の方は、身近な例を考えながら読んでみてください。
結果を求めることで生じる勘違い
結果を先にのばす・・・って、さぼれってこと?
そうではなくて、最近「結果」をすぐに求めたがって、
「答えを知ること」=「勉強すること」
だと勘違いしている子が増えてきていることを言いたいのです。
結論から言えば、 「結果」をすぐに欲しがる子と、「結果」を先送りにできる忍耐力のある子との間には、成長してから大きな差が生まれ、あらゆる点で「結果」を我慢できる子のほうがより良い、質の高い結果を出しているようです。
ですから、「勉強始めるのはもう少し先でいいよ」と言っているわけではありません。
むしろ「結果を先に延ばす」ということは、じっくり考え、試行錯誤を繰り返し、間違えてもいいから「質の高い勉強が必要だよ」ということですから、むしる早めにそういう勉強の方法を学んでおく必要があります。
例えば日常の授業風景
方程式の文章題を模範演習して見せた後、子どもたちに別の問題をやってもらいます。
早くもここで2つのグループに分かれてしまいます。
1つは、「ともかく何とか解いてみよう」と手が動くグループ、そして2つめは多少考えはするがすぐに「解か〜んない」といってあきらめオーラ全開にするグループ。
あるいは、「じゃあ答え合わせして確認しようかぁ」と促すと、「ちょっと待ったぁ」と粘ろうとするグループと、「さっさと答え合わせしようよ」と、その問題は終わらせたいムードを出しまくるグループ。
あなたならどちらのグループがより成功すると思いますか。
とうぜん粘りのグループですよね。
ですから私が「結果を先にのばしましょう」と提案したいのは、あきらめオーラ全開グループに対してです。
質問の質
最近は、答え合わせに終始する子が増えてきていて、演習もやるし、宿題もやるが、授業を聞かない子が多くなってきているのです。
「どうして間違えちゃったんだろう」と原因を探ってみる必要性を感じていないからです。
そういう子に限って、質問に深みがなく、
せんせ~、これ解か〜んない!
とくるわけです。
その質問では教えようがありません!
質問に具体性がないから、どこがどう解かってないのか私も「解か〜んない」ので、教えようがないわけです。
だから、質問というのは、じっくり考えた上で具体的に「どこがわからないのか」を示すことが大切で、質問の仕方ができる子は成績が上がります。
ここがこうで、ああで、・・・・こうなったんだけど、ここから先が・・・
なかなか答えが合いません
これが「結果先送り」タイプの子どもです。
どうしたらよいでしょう
どうしたらよいでしょう
塾では、このような指導をしています(算数・数学では)。
ご家庭でも参考にしてみてください。
・アドバイスする際に性急に答えを教えない。
・演習では情報の整理や式を立てるところまでは指導するが、場合によっては計算と答えを出すのは宿題にしてしまう。
・小テストの配転に工夫をし、考え方や立式に高い配点を与え、答えの配点を低くする。
例えば、考え方4点、式4点、答え2点、のようにです。
など・・・・極端に言えば、「答えはそれほど重要ではない」という取り組みの姿勢を見せることです。
中学入試では、このような配点をする学校が増加しています。
私立中学校も、考えない、記憶に頼った学習に終始する受験生への対策に、苦労しているようです。
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